2020-01-01から1年間の記事一覧
まず、真っ先に述べておきたいのは、現在、日本国内で生活している限り、セレン欠乏症の恐れはないということだ。だから、以前、「魚の血合い肉にはセレンが豊富」というタイトルでこの情報を報じた『みなと新聞』の記事を見て笑ったのである。 但し、「愛国…
「本当に銀行家の数字の書き換えだけでお金が生まれるのならば、その手口で増やしたお金で「貸し倒れ引当金」を積めばいいんですよ。そうすれば、資金繰りに苦しんでいる中小零細企業から無慈悲な貸し剥がしなど行わなくて済む。 でも、それは不可能でしょう…
MS増加の始発点は、民間銀行による信用創造である。 しかし、、、 貸し付ける相手が民間の経済主体である場合にはこれを理解できている人が、政府が相手の場合となると、途端にこの原則を忘れて、舶来の珍説に飛び付いたりする。 奇観というべきであろう。「こ…
前回と同様の逆転劇。しかも、票差はごくわずか。 大阪市民の皆様に伏してお願い申し上げる。体を張ったギャグのつもりなら、そういうのはやめて頂きたい。心臓に良くないので〈笑〉。 ⇩ところで、これ。「大阪都構想関連に公金100億円超 府市13年以降に 人…
以下の文章はネット上で度々引用されているので、目にしたことのある人は多いのではあるまいか? いろいろと問題含みなので、少々コメントする。「第一に、銀行は、日銀に設けられた日銀当座預金を通じて、国債を購入しています。集めた民間預金を元手にして…
以下は、オレゴン州立大のライナス・ポーリング・インスティテュートによる微量栄養素《セレン》についての総説からの引用である。この世には神様か仏様のような方がいるらしく、日本語に訳してくださっているので、そちらから紹介しておく。 しかし、ライナス…
×「政府が国債発行してお金を借りると民間の預金は絶対に増える」(©以前はテレビでも姿をお見かけした元・有名経済評論家)◯「政府が国債発行してお金を借りると、借りた分は必ず使われるので、GDPなどで表現される経済のフローの規模が大きくなる」・・・①◯「政…
堅苦しいタイトルだが、言いたいことは単純である。会計時のちょっとした手続きのことだ。 これは私に限らないことだろうが、書籍購入費を一定の範囲内におさめるために、給与支給時に◯万円の図書カードを購入し(金額はナイショです〈笑〉)、その範囲内で読…
怒りを通り越して、呆れるのも通り越して、腹の底から笑わせてもらった。 確かに、魚の血合い肉にはセレンが豊富ではある。だが、他の国はともかく、日本国内で普通の食生活をおくっている人がセレンを欠乏させているなどということは、まず、考えられないか…
とある鼎談について。 アレは確かに「一線を越え」た振る舞いである。その点には全く異論はない。 しかし、である。 いかがわしい経済学説を「真理」であるかの如く吹聴するのは、一線どころか、二線も三線も越えているんじゃねえのかよ、というのが、私の率…
2020年8月2日のものらしいのだが、、、「あんどう裕(ひろし)衆議院議員(自民党 京都6区 ) @andouhiroshi 「返済の必要なし」というと「そんなバカな」という印象を受ける。しかし実際は 『日本以外に返している国はありません。』 『他国には償還ルール自体が…
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2020/08/post-343776.html 英文読解能力がかなり高いにもかかわらず、ちょっと調べて確認するという手間を省いて、あらかじめ用意していた二項対立の図式に「当てはめ」て、それらしいコラムを仕上げる、、、 頼むか…
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2020/07/post-4bf284.html 日本式経営が優れているだって? OJTが優れているだって? 嘘つけ! 嘘つけ! 嘘つけ!(⇦ちょっぴり坂口安吾風) あの頃の日本は、巡り合わせで、たまたま、製造業の黄金期を迎えていただ…
建部氏の論文が公表された時点では、まだ、横山氏の著作は刊行されていないので、論文中の記述をそのまま信じ込んだとしてもやむを得なかった、といえよう。何しろ、日銀の実務などというものは、当事者が説明してくれないことには、経済学者はもとより、会…
「日本政府が国債を発行し、銀行から日銀当座預金を借りる。 日本政府は、借り入れた日銀当座預金を担保に、銀行に「振込指示」をする。 持続化給付金や特別定額給付金などで、銀行は皆さんがお持ちの預金口座の残高を増やす。この時点で、マネーストックが…
常識的な議論をする人もいるらしい。外来の珍奇な学説の密輸入に励む暇があるなら、こうした穏当な論説を読み込むべきだと思う。https://himaginary.hatenablog.com/entry/20130309/is_the_fed_monetizing_government_debt
日本国内では販売が許可されていないが、欧州ではマイコプロテインなる真菌由来のタンパク質が既に商品化されていて、ヴィーガンをはじめとするベジタリアン達の間で安定した人気を誇っているそうである。 一般的には、タンパク質のクオリティーは「動物性」…
「中小企業減 容認へ転換 政府、社数維持の目標見直し 新陳代謝促し生産性向上 2020年7月17日 2:00 [有料会員限定記事] 政府は中小企業数の維持を狙った従来目標を見直す。これまで掲げてきた「開業率が廃業率を上回る」との表現を近くまとめる2020年の成…
https://note.com/shimasho_work/n/n79199f0eeb49 2週間ほど前のエントリーで、NutriNet-Santéなるインチキなコホート・データを使ったフランスの研究を紹介したが(2020-07-18)、怪しげなデータには怪しげな「研究者」が寄ってくるものらしく、以前にも、この…
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/ksom-swp071720.php コホート研究のメタ解析は、観察研究の中では最も信頼度が高い。その研究デザインで行われた調査の結果、魚を多く食べている人(≒n-3系脂肪酸を多く摂っている人)ほど、認知機能が低下し…
Association between sustainable dietary patterns and body weight, overweight, and obesity risk in the NutriNet-Santé prospective cohort The American Journal of Clinical Nutrition, Volume 112, Issue 1, July 2020, Pages 138–149, https://doi.…
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2020/07/post-5bb7b7.html おっしゃる通り。全く同じ論理で賃金について論じることができる。しかも、適切な価格(とやら)をつけた商品が実際に購入されるためには、買い手の側に、それを購入するだけのおゼゼがな…
迂闊にも見落としていたのだが、先月末と今月初めに、今村文昭氏のnoteに記事が追加されていたようだ。今回は「選択バイアス」について、門外漢でも理解しやすいように説明しているhttps://note.com/nutrepi/n/nee61bad6782e どのような問題が起こりうるかの…
一昨日発売された、月刊誌『栄養と料理』(2020年8月号)は、佐々木敏氏の連載に目を通すためだけにでも、ぜひ購入して頂きたい。 今月のテーマは、「生態学的研究」と呼ばれるタイプの研究の性質と役割を(あらためて)確認することなのだが、そのための事例と…
要旨を邦文で紹介している記事があったので、参考までに。https://agrifact.dga.jp/faq_detail.html?category=&page=1&id=156 技術力や資本力の点で、特定企業が「主権国家」の「食糧安全保障」に影響を及ぼしかねない状況というのは、確かに存在している。…
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2020/06/post-07ab9f.html ブログ主の反・経●産●省(←伏せ字の意味が全く無いけど、細かいことは気にするな)感情を差し引いても、もっともだと納得できるエントリー。 いや、私が読んだ限りでは、そういう感情が個…
どうせ現状では達成できる筈などないのだから、プライマーバランスの黒字化を目標にするのはやめてしまえば良い、と、私などは思っていたのだが、某・省庁はもとより、与野党を問わず、大半の政治家も、この目標が必要不可欠であると信じ込んでいるらしい。だ…
もう一年前の連載なので、消されているかと危惧したのだが、まだ残されているようだ。私が新興の貨幣論に対して決定的な違和感を抱くきっかけとなった論考がこれである。https://hbol.jp/196715/2「商品貨幣論に結びつけられた信用貨幣論の知見は極めて常識…
これまで、具体的な論拠を提示しながら、狂信的な安倍支持者(信者?)を論難してこられた方々に、ブログ主のCEO(ちょっと・えらそうな・おっさん)から御報告です。 皆様のせつない気持ちが、歌になりました。「これだけ明白な根拠を示しているのに、まだ安倍政…
くだけた言い方をすれば、「利息を払う」という行為には、「元本の返済を先延ばしする権利を買う」という意味がある。どうしても元本に相当する部分が必要ならば、債権市場が成り立っている場合には、他の人に買ってもらう、という方法で、それを得ることが…