「選択バイアス」についての今村文昭氏のコメント

 迂闊にも見落としていたのだが、先月末と今月初めに、今村文昭氏のnoteに記事が追加されていたようだ。今回は「選択バイアス」について、門外漢でも理解しやすいように説明している

https://note.com/nutrepi/n/nee61bad6782e

 どのような問題が起こりうるかの例として挙げられているバスケットボール選手のたとえは、確かに面白い。実際のところはどうなのか分からないが、理解を促すための比喩としては秀逸である。

 調査・研究の最初の段階で、この「選択バイアス」が生じている場合、研究デザインがRCT(無作為化割付比較対照試験)や前向きコホートのような信頼性の高い手法であっても、出てきた結果は「クズ」ということになりかねない。研究者には慎重に検討することを期待したいし、読み手は(たとえ門外漢であっても)、盲信せずに眉に唾をつけながら読むことを心がけたいものである。