「万年筆マネー」なる表現への違和感

「本当に銀行家の数字の書き換えだけでお金が生まれるのならば、その手口で増やしたお金で「貸し倒れ引当金」を積めばいいんですよ。そうすれば、資金繰りに苦しんでいる中小零細企業から無慈悲な貸し剥がしなど行わなくて済む。

 でも、それは不可能でしょう?

 こんな簡単な想像だけでも、いわゆる「万年筆マネー」は、〈対自〉ではなくて〈対他〉の場合に限られるということが分かってくる。」(’19.06.07)



⇧「万年筆で数字を書き込むだけ」、或いは、「キーボードで数字を打ち込むだけ」、というような皮相な観察を皮肉ったメモ。

 昨年の春先にMMTのプチ・ブームが起こった頃、このような表現が盛んに用いられていたが、私は、安易にこうした物言いをする人達が嫌で嫌で堪らなくて、メモ帳にこんな走り書きを残していた。このブログを始める、ほんの少し前のことだ。

 あれから、もう一年半も経つのだな〈笑〉。