2021-01-01から1年間の記事一覧

過去記事の再掲 《株主第一主義〈笑〉》

政府が財政支出を増やしさえすれば事態は好転する、、、と無邪気に信じているようなピュアな心の持ち主には不評だろうが、敢えて再掲する(⇩)。よろずおぼえがき2019-12-04 株主第一主義〈笑〉 仮にあなたが、必要あって、ある人物から金を借りたとしよう。 一定…

念のため元の論文をあげておきます Ivermectin for preventing and treating COVID‐19 - Popp, M - 2021 | Cochrane Library

以前のエントリー(2021-08-07)で紹介したエウレカリートの記事から辿れるのだが、一応、念のために。https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD015017.pub2/full

ファクト・チェックよりデマの影響力が強いのは学術論文でも一緒なんだね

調査の初期の段階で、劇的な効果があるかのようなインチキ論文が公表されてしまうと、たとえ、それがすぐに撤回されたとしても、悪影響はのちのちまで残ってしまう、という話(⇩)。Ivermectin COVID-19 Scandal Shows How Vulnerable Science Is to Fraud JAM…

1000ページ以上あるのかよ!

https://www.msz.co.jp/book/detail/09048/ 11月下旬の発売だから、年末年始はこの本を、、、。 いや、絶対無理だな〈笑〉。読み切れるわけがない。 目次だけでお腹いっぱい。

「免疫力」???

本当に専門家から謙虚に学ぼうという意思があるならば、「免疫力」などという言葉を使ったりしてはいけない。https://news.yahoo.co.jp/byline/minesotaro/20200707-00186949 ひょっとしたら、専門家でも、一般向けの文章では使っているのかもしれないが、こ…

超加工食品とかいうタワゴト①

「超加工食品」という基準を用いて調査・研究を行おうと発想する時点で、その人物には、かなり強い認知バイアスがかかっていると見て良い。まともな研究者なら、油脂・塩分・精製糖類の過剰摂取や食物繊維・ビタミン類の過少摂取といった、より穏当な角度から研…

こら~げん

信じられないかもしれないが、ほんの十数年前までは、「コラーゲンを摂ってお肌プルプル」などというマヌケな宣伝文句が大手メディアに堂々と掲載されていたものだ。大半は、女性をターゲットとした健康食品の類だったと記憶している。確かに人体にはコラー…

国債廃止論は不安定化への荷担

国債の存在そのものが、政府が一方的な貨幣の発行者ではなく、民間のマネーを「借りて」「使う」経済主体であることを示している。だからこそ、国家こそが貨幣の供給者であるというイデオロギーを流布させたい連中は、国債の存在を不当に貶める作業に熱心に…

京都大学で教育を受けたコロナ風邪論者は大丈夫でしょうか?

アンチ・ワクチン論者がCovid-19で亡くなったそうだ。ケンブリッジで教育を受けたのなら、無知な訳でも理解力に乏しい訳でもないだろうに、何故こんな悲喜劇が起こるのか? しかも、それに輪をかけてやりきれない気分にさせられるのが、この人物と夫人の関係…

エゲレスの高校生はこっそり外出して感染しまくっている?

英国・国家統計局の報告書(8月4日)に対する専門家のコメント。 まあ、いくら規制されたところで、16~17歳のガキ共がおとなしく部屋にこもっている筈などないだろう。 英国では7月17日に、一日の感染者が五万人を超えてニュースになっていたが、高校生の全数…

残念ながらイベルメクチンに効果はなさそうです

Surgisphere社のインチキ論文のせいで、イベルメクチンに効果があると(いまだに)信じ込んでいる方々に、悲しいお知らせです。https://www.eurekalert.org/news-releases/923699 作用機序を考えれば、体内でウイルスが増殖するのを防いでくれるのではないか、…

「株価下落が下落する」???

haircutなる金融用語があるらしい。どういう日本語訳になるのか気になったので、調べてみたら、出てきたのは「債務削減」なる言葉だった。うーん、これは違うんじゃないかなあ。 それはそうと、解説の部分はかなりそそっかしい人が書いたらしく、重言になっ…

質屋用語を参考にして、日銀(中央銀行)は資産「買い入れ」ではなく「質預かり」と呼んでみては?

質屋は質草を「買い入れる(購入する)」などとは、普通は言わない。まあ、質流れの場合は買い入れたことになるのだろうが、、、 ならば、なぜ、中央銀行が資産(適格担保)を「買い入れる(購入する)」などと表現するのか? せめて、「担保にとる」ぐらいの表現にと…

過去記事の再掲《統合政府とかいうタワゴト(4)》

ごく初歩的な知識ではあるが、知らない人も多いようなので、過去記事を再掲する(⇩)。よろずおぼえがき 2020-05-09 統合政府とかいうタワゴト(4) 議決権の無い株式を何割所有していても、普通は、その会社を子会社と見做す事はないだろう。それは、単に、配当…

《雑談・放言》 金融「市場」?

手持ちのカネを駒にして丁半バクチを打っているだけで、何も価値を生み出していないのだから、これを市場と表現するのは誤りで、金融「賭場」とでも表現した方が良いのでは? これを「市場」と表現してしまうから、確証バイアス全開の亜・インテリ経済学徒が…

ファクターXとは、海草のことだったのか?

眉に滴り落ちるほどたっぷりと唾をつけてからお読みいただきたい〈笑〉。くれぐれも化かされないように。https://academic.oup.com/nutritionreviews/article/79/7/814/6042365#259987239 これは、典型的なnarrative review(叙述的レビュー)形式の「論説文」…

政府支出の拡大を声高に唱える人は、とりあえず、この問題から取り組んでみてはいかがかな?

民間企業への介入はハードルが高いが、公的部門の変更は、その気になれば、すぐ実行できる筈だ。 その気になれば・・・の話だけど。 https://diamond.jp/articles/-/273622 《追記》2024.5.2 (⬆)リンク切れになっています。元は「非正規公務員」の問題を扱った…

割り算じゃなくて掛け算だよ

既発債の総額をGDPで「割り算」するという発想が、既に大きく間違っている。だから、新しい理論だと言われても、「今度こそ違う」とばかりに飛び付いてはいけない。https://hatsugentoday.hatenablog.com/entry/2021/06/10/135818 必要なのは、既発債の総額…

編集委員たちも動揺しているみたいだな〈笑〉

前向きコホートのsystematic review & meta-analysisは、一般にエビデンス・レベルが高いとされている。だから、このタイプの研究の大半に瑕疵が認められた、などという論文を見たら、栄養疫学クラスターの皆様方は、心穏やかではいられない筈だ。当然、同論…

「系統的レビュー」とか「メタ解析」とか書いてあったらエビデンス・レベルが高いから信頼できる・・・と思うよな?

ところがどっこい〈笑〉。 信頼できる論文データベースからランダムに選んだsystematic review and meta analysis(但し「栄養学関連」の「観察研究」)を子細に検討してみたところ、なんと!(⇦いや、力まなくてもいいから)その大半に、何らかの研究手続き上の…

現実って、不確実性に満ちたものだよ〈笑〉

これは政治的な思想・信条だけじゃなくて、宗教も一緒だろうな。原理主義的な傾向が強ければ強いほど、不確実性から目を背ける効果は高そうだ。耐容性の低い脳が先か、原理主義的な志向が先か。ニワトリとタマゴみたいな話だ。 で、目を背けることができない…

ピケティの論文の紹介の紹介  hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳) (記事の紹介)

「バラモン左翼」「商人右翼」という用語を定着させようと、しつこく、おっとっと、粘り強く研究を続けるトマ・ピケティ先生の共著論文が公開されていたようだ。誰でもダウンロードできるが、全部読むのはなかなか骨が折れるので、濱口桂一郎氏がツマミ出して…

地中海型食生活+赤身肉というアピールの仕方なら欧米のインテリに受け入れられやすいのだろうな 世界の最新健康・栄養ニュース(記事の紹介)

一つ前のエントリーと全く同じネタだが、日本語で簡潔にまとめてくれている。この話題は取りあげてくれるんじゃないかと思っていたので、予想が当たってちょっと嬉しい〈笑〉。担当者よ。お前とはいい酒が飲めそうだ(⇦なんか、すごく偉そう)。 ところで、タ…

赤身の肉が悪いのではなく、食べ過ぎがいけないに決まっているじゃないか! EurekAlert! Science News(記事の紹介)

野菜や果物を多目に摂るような食生活なら、脂身の少ない牛肉を一日に75g位食べたところで、悪影響などありはしない。例えば、牛丼チェーンの「並」は脂身の多い部位を80gほど使っているので、毎日となると飽和脂肪酸の量が(少々)気になるが、実験で使用され…

農業従事者を侮辱するデマ AGRI FACT(記事の紹介)

大元のデータを歪曲したり、自説に都合良く切り貼りして紹介するような輩にも呆れるが、いつの時代にも、どこの国にも、詐欺師というのはいるものだ。しかし、それを鵜呑みにして元のデータを確認しないような手合いがジャーナリストだったり医師だったりす…

【寓話】瓢箪の中の米を握りしめて離さない猿

五輪の準備に既に費やした額が1兆を大きく超えて2兆に及んでいたとしても(賄賂を含めたら、もっとかな?)、日本国民全体の経済活動から見れば、些々たる規模である。さっさと見切ってしまえばいいのだ。穴から手が抜けなくなった猿じゃあるまいし〈笑〉。 今…

分からないから不安になる。分かれば怖くない。  Business Insider Japan(記事の紹介)

中二病の大学院教授や准教授より良識あるサイエンス・ライターを!(⇦何のスローガンだよ?) 「しましょ」つながりで、そもそもワクチンとは何か、という疑問を解消してくれる良記事を紹介しておく。 昨年の春先に、高熱を発したという文章を読んだ時には心配…

mRNAワクチンは《にわか仕込み》ではなく《満を持して》の登場であるらしい! Business Insider Japan(記事の紹介)

比較的新しい手法を用いて短期間で開発されたワクチンが異様に高い効果を持つようだ、、、などというデータが公表されたら、期待が大きく膨らむ一方で、何かよからぬことが起こるのではないか、という不安を抱く人も多かろう。 かく言う私自身、医薬品の研究・開…

古臭いデマ・ビジネス

ひとつ前のエントリーでは、薄味に慣れるまでのプロセスで、AGFの「やさしお」のような、ナトリウム削減&カリウム添加型の、《食塩風調味料》を利用するのもアリではないか、という(個人的)見解を述べた。 もっとも、味わいの面で、どうしても馴染めないとい…

薄味(塩分)に慣れるのが理想ではあるが、、、

家庭料理のレシピは今まで通りのまま、塩(食卓塩or天然塩)だけをAGFの「やさしお」に変えてみた〈笑〉、、、みたいな研究である。 中長期的には薄味(塩分)に慣れるのが理想ではあるが、あまりにも急な変化では食事に対する喜びを奪うことになりかねない。それが…