ファクト・チェックよりデマの影響力が強いのは学術論文でも一緒なんだね

 調査の初期の段階で、劇的な効果があるかのようなインチキ論文が公表されてしまうと、たとえ、それがすぐに撤回されたとしても、悪影響はのちのちまで残ってしまう、という話(⇩)。

Ivermectin COVID-19 Scandal Shows How Vulnerable Science Is to Fraud

JAMES HEATHERS & GIDEON MEYEROWITZ-KATZ19 JULY 2021

https://www.sciencealert.com/ivermectin-study-controversy-is-a-huge-wake-up-call-for-fraud-in-covid-19-science

 また、たとえ厳密な方法と手続きに従った研究であっても、何十回に一回は、偶然、良い結果が出てしまうことがある。

 もう、単発の研究結果に一喜一憂しているような段階でもなかろう。RCT(無作為化比較対照試験)であっても、登録研究でなければ、眉に唾をつけて見るべきなのだ。

 今後の調査の進展によっては、ある特定の局面では効果アリ、というように発見があるかもしれないが、現時点では、使用を推奨するほどの根拠は見出せてはいないと思う。


 しかし、例え話として、わざわざ「日本の」STAP細胞の例を持ち出すなんて、某・大学関係者の「宗教的情熱」を揶揄しているように見えなくもないのだが、、、考えすぎだよね〈笑〉。