eurekalertのちょっと古いニュースを漁っていて、こんなのを見つけた。
今度は乳化剤かよ、と思って覗いてみたら、またしても、おフランスのNutriNet−Santéスタディだったざます(©イヤミ)。
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"High intake of several emulsifier E numbers linked to increased cardiovascular disease risk
https://www.eurekalert.org/news-releases/1000500
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掲載誌は、なんとThe BMJ。ところが、査読者は「選択バイアス」という概念すら知らない人だったらしい〈笑〉。そうじゃなければ、NutriNet−Santのデータだと気づいた時点で、眉に唾をつける筈である。
というか、特定の編集者が、その辺にツッコミを入れずにGOサインを出しそうな人を査読者に指定した可能性すらある。
その上、性質の異なるさまざまな物質を「乳化剤」として十把一絡げに扱っており、本当に科学的な調査を行うつもりがあったのかすら怪しい。
さらに問題なのは、一度の分析にアレもコレもソレもという具合に、多数の調査ポイントを詰め込んでいる点だ。この「手口」を使うと、偶然の一致で「相関関係アリ」という結果が出やすい。
結局のところ、このテの連中は派手なプレスリリースを通じて添加物=悪、加工食品=悪という印象操作を行うことが目的で、価値観も行動様式も「研究者」のものではなく「活動家」のそれであると見做すべきだ。