もうハーバードの研究者は信用すべきではない(⇦おい、落ち着け。何があったんだよ!)

 加糖飲料とフルーツジュースを「健康的でない」方に含めているが、その上で、飲み物は専ら水で、果物は絞ったりせずにそのまま食べるようなやり方を「健康的な」方にグルーピングすれば、環境負荷に関する結果は都合良く操作できる。穀物を精製するか否かなどという点は、誤差程度の違いしかないだろう、、、と、ここまでは、元の論文を見るまでもなく、eurekalertの記事を見るだけで見当がつく。

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Healthy plant-based diets better for the environment than less healthy plant-based diets

https://www.eurekalert.org/news-releases/970988

 

 しかし、今回は、元の論文を覗いた方が話が早い。但し、頭から順に全部読む必要はない。figure.1を見るだけで充分だ。

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https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2542519622002431

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 独自に設けた基準を元に対象者を3つにグルーピングしているが、いずれも、「健康的でない」方にいくにつれてBMIが高くなっている。

 たくさん食べる人の方が、環境負荷は高目に算出されるに決まっているだろうに〈笑〉。この論文は、いったい何を「研究」したのか?

 

 ハーバード公衆衛生大学院というのは、地味ながら堅実な疫学調査を行っているところだとばかり思っていたが、どうやら最近はそうでもないらしい。