このところBMJは「超加工食品」なるタワゴトを宣伝することに余念がないようだ〈笑〉(「超加工食品」とかいうタワゴト⑥)

 いや、決して笑い事ではない(⇦じゃあ、笑うなよ)。

 それにしても、今度は、妊娠中の摂取量と幼児肥満の関連だそうだ。相関関係と因果関係の違いもわからないようなメディア関係者に、プレスリリースを利用して超加工食品=悪というイメージを植え付けること自体が目的だろ、これ〈笑〉(⇦だから、笑うなって)。

 悲しいことだが、編集委員の中にたった一人ヘンな人が紛れ込んだだけでも、このようなことは起こりうる、ということを再認識させられた。仮に査読者が厳しくチェックして否定的なコメントをつけたとしても、acceptを最終的に決定するのは編集委員である。

 稀に、文系の団体で、毛色の違う「学派」の寄り合い所帯になっているようなところでは、自分たちの学派的に良い論文を受理することに文句をつけられないように、余所の学派の流儀の論文には根源的な批判は浴びせないようにしておく、などという裏取引めいた慣習が存在していたりするが(今は改善されているんだろうか?)、そんなのを連想してしまった。

 eurekalertの記事はこちら。下の方に、元のBMJ論文へのリンクも貼られている。(⇩)

https://eurekalert.org/news-releases/966797

 

 SMCが煩を厭わず取りあげている。この姿勢は立派だ。そして、各コメントの内容もマトモだ。(⇩)

expert reaction to study looking at mother’s ultra-processed food intake being linked to obesity risk in children

OCTOBER 5, 2022

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-mothers-ultra-processed-food-intake-being-linked-to-obesity-risk-in-children/

(⇧)

「介入研究」ではなく「観察研究」なので相関関係が見られたとしても因果関係を意味している訳ではない、、、あたりの初歩的な指摘から始まって、問題点が諄々と説かれているのは、おそらく教育的配慮なのだろうが、最後のGunter Kuhnle教授(レディング大)は、まず冒頭でスッパリと、「超加工食品なる概念は信じられないほど曖昧なので多くの栄養学者や食品科学者からは却下されている」と切って捨てていて、こちらの方が、むしろ親切なような気がする。