「超加工食品」とかいうタワゴト④

 某所で「超加工食品」を巡ってちょっとした論争が起こったのだが、それを見る前に、ゆるふわ系サイエンスライター(?)島田祥輔による(没になった)コラムを参照しておこう。

 「超加工食品」なる概念が恣意的であること、話題の元になった論文の結果が疑似相関である可能性が高いこと、より厳密な条件で行われた実験で別の可能性が示唆されたことなどをバランスよく紹介していて秀逸である。(⇩)


「超加工食品は危ない」本当の理由を探してみよう

https://note.com/shimasho_work/n/n79199f0eeb49


(⇧)付言すると、フランスの研究者グループの論文は、形式の上では「前向きコホート研究」に分類されるのだろうが、いずれも対象が偏っている上に内容の信頼性が乏しいデータを用いたものなので、実際には「前向きコホート研究」を名乗るに値しない。ここから何らかの結論を導き出そうなどというのは、まぁ、そもそも無理である。、、、にもかかわらず、甘い査読をくぐり抜けて学術誌に掲載されてしまったのが騒動の元なのだ。