よその国の事情だが、何やらずいぶんカオスな状況になっている。フランス出身の兵士が四千人以上いるということには、ちょっと驚いた。
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フランス : 野党議員がイスラエル軍に所属するフランス人兵士を刑事告訴
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/r/News20231224_105405.html
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いわゆる「極左政党」(*1)の政治家がこのような行動に出るのは分からなくもないが、対抗心からの逆張りなのか、いわゆる「極右政党」(*2)がイスラエルに対して熱い連帯を表明する流れになっているらしい(!)。反ユダヤ主義を「卒業」して支持層の拡大を図ったのは現実的な判断だったが、それは流石にやり過ぎだろう。反イスラム・反移民であるからといって、今のイスラエル政権のふるまいをすべて肯定する必要などありはしない。
フランスの政局については、このコラムが平易で分かりやすい。今年の春から隔月で連載している。何をしている財団で、どういう経歴のライターの方かは存じ上げないが、、、
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ハマスとイスラエルの紛争、フランスの極右政党には追い風に - 大竹財団
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どっちつかずで煮えきらないように見えても、フランスの政治家としては、マクロンのようなふるまいが「とりあえずは」正しい。
結局、フランスの政党の党首の中ではマグレブ系の出自であるエリック・ゼムールが1番バランスのとれた「愛国者」であるように見える。カオスだなぁ〈笑〉。
そういえば、かれの政党名を「再征服」と訳するのが慣例になっているようだが、「失地回復」とか「国土回復」と意訳した方が分かりやすいのに、と思ってしまうのは、私のアタマが古いせいだろうか?
*1 LFI(La France insoumise)「不服從のフランス」
*2 RN(Rassemblement National)「国民連合」