この論文を投稿した研究者(グループ)は、ここで見出された「相関関係」が「因果関係」を意味する訳では無いということを、一応は認識できているようだ。
しかし、周囲は必ずしもそうではない。
プレスリリースを見た莫迦な、、、おっとっと、統計的因果推論についての予備知識のないマスコミ関係者は、この相関関係を因果関係であるかのように受け取り、そのように紹介するだろう。
マトモな専門家によるコメントはこちら。当然のことながら、否定的な内容である。タイトルとdoiは載っているので、元の論文を読みたい方は自分で検索してください〈笑〉。
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expert reaction to observational study of ultra processed food and risk of depression, as published in JAMA Network Open
SEPTEMBER 20, 2023
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これは「下衆の勘繰り」というヤツだが、、、
論文(特にdiscussionの部分)では、今回の調査で見出だされたのは「相関関係」であって「因果関係」ではないと明記することで、研究者として無能ではないことをアピールしつつ(この点を混同するほど莫迦ではない)、プレスリリースではhype(ウソ・大げさ・紛らわしい)全開でアクティビストや資金提供者に媚びを売るという高度な「藝」なのかもしれない。