アンチ人工甘味料カルトが飛びつきそうな研究

 artificial sweetenerじゃなく、non-nutritive sweetenerと呼ぶのが趨勢らしい。別にいいと思うよ。上白糖もグラニュー糖も三温糖もザラメも、自然界にそのまま存在しないという点ではartificialなんだから〈笑〉。

 以前コメントしたことがあるが、この程度の腸内細菌の変化は、食物繊維を多めに摂取する、とか、赤身肉を頻繁and/or大量に食べ過ぎない、とかいうような常識的な食習慣で相殺可能なので、慌てる必要はない。介入後の耐糖能の違いを計測した点が珍しいが、むしろ、この実験で用いられた4種類の甘味料のうち2つは悪影響(と呼べるレベルではないと思うが)そのものが観測されていないことに注意すべきだろう。(⇩)

https://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=78669&-lay=lay&-Find.html

 eurekalertの元記事はこちら(⇩)

https://www.eurekalert.org/news-releases/961582

(⇧)しかし、まあ、被験者の数が少ない上に、変化も個人によってかなり差があるようなので、同趣の実験が何度か行われないと、確かなことは言えない。食事中の炭水化物の種類や量を厳密に把握している訳ではないから、交絡を排除出来ていない可能性もあるし。


 毒性試験の評価などでもそうだが、ppmレベルでも問題ない物質がppbやpptレベルで検出されたからといって大騒ぎする連中がいることが、私には信じられない。さぞかし生きづらいだろうと思うのだが、当の本人は、深刻な問題に真摯に取り組んでいるつもりになって、けっこう充実した生活を送れているのかもしれないな〈笑〉。