『The Economist』は有名な政治・経済誌ということになっているらしいが

 今ごろになって、おずおずとこんな記事を掲載していることに苦笑させられた。穴だらけで効果に乏しい「さんくしょん」であることぐらい、素人でも始めから見当がつくだろうに。中国とインドのどちらか一方だけでも「制裁国」側に引き込めなかった時点で失敗は確定している。それどころか、中露印の結束を強めるきっかけになってしまった。最悪だな。(⇩)

 

Are sanctions on Russia working?

https://www.economist.com/leaders/2022/08/25/are-sanctions-working

 

 そんなことより、西側諸国へのダメージの方が、トータルでは大きくなってしまうことの方が重要だ。なんのための「制裁」なのやら〈笑〉。

 いわゆる「上級国民」や、小金を貯め込んで逃げ切りモードに入った年寄りならば、自己満足的な正義感に浸りつつウクライナ応援団のように振る舞うのが楽しいのかもしれないが、手から口への仕事に追われている現役世代の庶民にとっては《単なる迷惑》でしかない。何故、目糞と鼻糞が争っているからといって、どちらかの陣営に付くことを強いられなければならないのか?

 サハリン2にアメリカがケチをつけてこないことを祈るよ。

 

 経済制裁なら、自国内のロシア系国民に対して人権侵害を繰り返していたキエフ政権を対象にすべきではなかったのかね?

 ウイグル人チベット人なら、内政干渉のそしりをものともせず騒ぎ立てるが(そういう姿勢は、当然、あって然るべきだが)、ロシア人なら弾圧されても知らん顔、というのが解せない。どうやら、「はーとらんど」に生まれたか「りむらんど」に生まれたかによって、命の価値に軽重があるらしい(!)。

 何やら、冷徹でかっこいい学問と勘違いしている人もいるようだが、「地政学」なんて、ただの狂人の妄想だよ〈笑〉。