ロシアが核兵器を使ってくれるんじゃないかとワクワクしているおっちょこちょいのクズ共に悲しいお知らせです

 状況はかなり不安定であるとはいえ、東部から南部にかけての、特にロシア系住民の多い地域が、事実上ロシアの保護下に入ったので、今回の特別軍事作戦については、とりあえず一区切りついたものと見做してもう言及しないつもりだったのだが、ロシア側が領土的野心に駆られて占領地を増やすために戦っていると勘違いしている莫迦が未だに結構いるようなので、少々コメントする。首都を陥落させて提灯行列をやりたがっているとでも思っているんだろうか〈笑〉?

 それだけなら単なる無知だが、呆れたことに、なかなか「侵略」がうまくいかないことに苛立ったプーチン核兵器をぶっ放すのではないかと「期待」して、その手の情報を掻き集めて「ワクワク」している輩がいるようなのだ。不道徳もいいところである。

 あいにく、ペンタゴンの関係者ですら、その可能性は低いと考えている。否、関係者だからこそというべきか?

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No signs Putin plans to use nuclear weapons – Pentagon

https://www.rt.com/news/564305-pentagon-putin-nuclear-weapons-plans/

The US Defense Department does not believe that a Russian nuclear strike is imminent, several Pentagon officials told journalists this week. Washington still treats Moscow’s supposed threats “very seriously,” they added.

 

 また、忘れっぽいようだが、今年の正月には、核保有国の共同声明が出されている。既に状況がかなり険悪になっていた頃のことである。なにも、最近になって慌てて米露の間にだけホットラインが儲けられた訳ではない。

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米ロ英仏中、共同声明で核戦争を否定 核不拡散を確約│ロイター

https://jp.reuters.com/article/arms-nuclear-russia-idJPL4N2TJ1CJ?il=0

 

《追記》

 クリミアの橋がテロ攻撃にあったことで(どう見ても正規の戦闘行為ではないよなあ)、今度こそプーチンが核をぶっ放してくれるんじゃないかと期待して色めき立った輩がいたようだ。見苦しいにも程がある。

 結果は、知っての通り、通常兵器による反撃を招いただけだった。おあいにく様。

 そんなことより注意すべきなのは、一部の報道とは違って、まだ兵器の在庫が豊富であること、千キロ近く離れたインフラ施設に正確に命中させており、民間人の死者がほとんどないこと、輸入モノのドローンを既に器用に使いこなしていること、そして、一番重要なのが、《ウクライナ側の対空防衛システムがまるで機能していない》のがバレてしまったこと、などであろう。