【食品残渣】もっと冷静な検証が必要かも

 食品残渣=悪といった論調の報道を目にする度に、「土に返す」速度を高める方向での技術改革の方が大事じゃないか、などという思いがアタマをよぎるのだが、楽観的に過ぎるだろうか?

 過剰に過ぎる供給ならば、それこそ、市場原理によって淘汰されるだろうし、、、

 という訳で、こういった調査には、ちょっと留意しておきたい。みんな(⇦誰?)が思い込んでいるほど環境負荷を低減させる効果はなさそう、という趣旨である。

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Reducing food waste is a smaller environmental win

https://www.eurekalert.org/news-releases/995725

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 「いざというとき」のためには、慢性的に供給過剰気味であるにもかかわらず、供給を担う側の労働者の不利益を最小限に抑える(むしろ、利益を増進させる)ための方策が必要だ。そして、それは「市場原理」とやらに委ねていては、決して実現しない。行政の側が身を乗り出してでも、それに近い状況を作り出す必要がある。

 そうした点を考慮せず、食品残渣の多さばかりを強調するのは、いかがなものかと思う。批判したところで改まらないだろうが〈笑〉、特に新聞記事にそのテの安易な論調のものが目立つ。