「政府の赤字は民間の黒字」とかいうスローガンは企業経営者の倫理観の欠如を誤魔化すために有益だ〈笑〉

 現状では、たとえ政府が赤字を倍増・三倍増させる形で支出を増やしたとしても、受注企業群の「上流側」で利益が留めおかれ、一般労働者の給与の上昇にも、国内の設備投資の増額にもつながらないまま、海外直接投資と現預金の額ばかりが増える結果になるだろう。政府支出の増額ぐらいの些事で好循環が起こると夢想している連中は、一体どこに目をつけているのだろうか?

 経営者たちも、とりあえず政府の責任にしておいて、自分も被害者であるかのような顔をしていればいいのだから、麻薬と一緒で、一度手を出したら止められなくなるのは当然だよな〈笑〉。あまり自覚できていないだろうけど、ほんとうは、自分達の責任なのにさ。