前近代国家が対象ならば、史料を丁寧に辿ることによって、中央銀行が政府に支配されていたり、制度的に両者が未分化であったりする例を探し出すことは可能だろう。それどころか、近代以降でも、戦争や恐慌の際には、両者が一枚岩の組織であるかのように振る舞う場合がある。
しかし、そうした過去の事例や緊急時の対応を、現代の(平時の)制度のあり方であるかの如く説明するのは、明らかに誤りである。
どうせ史料を探るのなら、中央銀行が政府の「打ち出の小槌」の如く振る舞ったために経済が混乱した事例を集めてみた方が、よほど貴重な教訓が得られるだろうに〈笑〉。(⇩)
https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/20220525-00000085-reut-bus_all
(⇧)「物価目標」や「インフレ目標」ではなく、「物価安定目標」という言葉を使ったのは、誰かの入れ知恵なのだろうか?