なんと!(⇦いや、興奮しなくていいから)野菜や果物の食物繊維と比べて、炎症マーカーの値が低かったのである。他のコホート研究(観察研究の一種)のデータからも同様の結果が出ているので、追試的な意味合いを持つ。RCT(介入研究)でも同様の結果が出るのなら、研究テーマとして有望だ(⇩)。
eurekalertの元の記事はこちら。健栄研の上の記事からも辿れるが、2年足らずで削除されるみたいなので、念のため(⇩)。
https://www.eurekalert.org/news-releases/948926
但し、この炎症マーカーの差は、どうやら研究者たちが想定していたよりも低かったようだ〈笑〉。
全粒穀物に関しては、一歩引いて搦め手から攻めるような研究も必要ではないか?
例えば、以前(2019-11-19)「ワインはビールより体にいいのか?」という記事で、スーパーのposシステムのデータを利用して購入食品全体の傾向を分析する研究を紹介したが(面白いので、一読をお勧めする)、このテーマでもそういったところを確認しておくべきだと思うのだ。