経済・社会構造の変化は政府支出を増やしたところで元に戻せない

 『産経新聞』にしてはずいぶん穏当な内容だが、何か悪いものでも食べたんだろうか〈笑〉?

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株価一時最高値も「好景気」実感できず バブル期の34年前から変わった経済と社会構造 - 産経ニュース

https://www.sankei.com/article/20240222-2NG5LHYJF5A5HONXWEOLJCNGIQ/

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 これだけの変化を政府支出でどうにかできると夢想するのは、幼児的な全能感のあらわれというほかない。「ぼくの かんがえる さいきょうの せいふ」ゴッコは、もう卒業しなさい〈笑〉。

 もっとも、商売として見れば、「積極財政派」的な言説は、積極的な賃上げを断行する能力も度胸もない経営者達にとって魅力的な「商品」ではあるだろう。悪いのは常に政府(財務省)で自分は被害者だと思い込むことができるのだから。

 麻薬中毒みたいなモンで、やめられないんだろうな〈笑〉。

例のタッカー・カールソンのインタビュー

 「西側諸国」のプロパガンダとは違った見方を広く知らせる意味は確かにあったが、今回の行動を純粋なジャーナリスト魂(?)の発露などと早合点してはいけない。まぁ、ロシア側には見透かされていたようだけどね〈笑〉。

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Putin debunks Tucker Carlson's warmongering anti-China propaganda, mocks his CIA ties - Geopolitical Economy Report

https://geopoliticaleconomy.com/2024/02/10/putin-tucker-carlson-china-cia/

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 とはいえ、(たとえ見苦しくても)ロシアと中国を同時に敵にまわさないためにあれこれ試みるべきだ、という認識は、さほどおかしなものではない。この点については、両国と地理的に近い我が国の方が、アメリカなどよりよほど神経質であるべきだなのだが、残念ながら、自称・防衛問題の専門家にも、このような視点から発言している人は少ないようだ。

 まァ、あの連中は、米国シンクタンクプロパガンダを伝えるだけの伝書「鳩」に過ぎないからね。タカ派を気取っているようだけど〈笑〉。

 

 掲載メディアの名前にGeopolitical Economyとあるのを見て、妄想的貨幣学説の伝書鳩に成り下がった某・経産官僚の分厚い本を思い出した〈笑〉。あのひとは今どこに?

有機イデオロギーmonger

 安全性の観点から(!)西日本の(有機)野菜を増やす、という方針を社是として掲げているのだから、Fukushimaを中心とした東北地方の農産物のネガティブ・キャンペーンを常習的に行っているに等しい。たとえ、それがオーガニック基準に合致した農産物であったとしても、そのネガティブ・キャンペーンの対象になる。これは、単に会長個人の放言の問題ではなく、この「営利企業」そのものの問題である。

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放射能汚染水」と投稿したオイシックス藤田和芳会長が辞任 停職処分受け - 産経ニュース

https://www.sankei.com/article/20240222-KXBEFLE74JP2ZLLCRUJUS2IZZ4/

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 無教養なニワカ成金には「質」を見極める能力はないから、カネで買える程度の「高級さ」を売り物にする商売は、戦略としては正しい(笑)。

 但し、それが許されるのは、倫理的な踏み外しがない場合に限られる。

 

現時点でも必要最低限しか使っていない筈だが〈笑〉

 農薬は、種類も使用法も使用量も、半世紀以上に渡って研究・改善が重ねられているので、頓馬なインテリが思いつきで「使用量を半減させよう」などと言い出したところで、農業従事者が同意する筈がない。それをムリヤリ決めようとすれば、こうなるに決まっている。

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Europe farmers protests : EU Scraps plants to halve pesticide use - BBC News

https://www.bbc.com/news/world-europe-68218907

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 こんな現実離れした方針に賛成する連中は、小学生のころ教科書でレイチェル・カーソルの小説を読まされた奴等ぐらいだろう(⬅どこの話?)。

 一部の間抜けな農⚫水⚫省の官僚が(⬅伏せ字の意味が全くないが、細かいことは気にするな〈笑〉)、EUの方針を猿真似した計画書を作っていたが、単なる「放言」で実行は不可能だろう。それに、もし実行しようとしても、日本の農家の場合は団結して抗議したりせず、離農者が続出するだけの結果になるような気がする。

米山隆一を批判したつもりになっている輩は何を間違えているのか「珍世紀のビッグダディへblog」(⬅誰だよ、ビッグダディって!)

 和風・亜流MMTにかぶれた連中が、カルト的妄説を論拠に難癖をつけ始めるだろうと思ったが、案の定〈笑〉。

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米山隆一は何を間違えているのか | 三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」

《引用開始》

 もはやどこから突っ込んで良いのか分からないのですが、まずは、

「例えば100万収入がある人が」

 って、その100万円はどこから出現したのかと思っているんですかね。神様がポンっと与えてくれたものか何かと勘違いしているのか?

《引用終了》

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 労働の対価として得たに決まっている。人によっては、利子・配当や家賃として得たものかもしれないが、それは大した問題ではない。稼いだ額よりも使った額が少なければ、その差額は「その人にとっては」黒字だ。

 そして、個人・法人を問わず、市中銀行以外の経済主体が国債を購入する原資は、この意味での黒字である。米山隆一の説明は、「市中銀行が購入する場合を除いて」は(*)、別に何も間違ってはいない。

 こちらも、批判したつもりになっているようだが、根本的に間違っている。

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《引用開始》

 さらには、そもそも国債を買う貨幣は日銀当座預金であり、銀行預金ではないのですが、もしかして、

「日銀当座預金と銀行預金は違う」

 という最低限の知識すらないのでしょうか。

《引用終了》

 

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 銀行預金で国債を買えないという珍説を耳にしたら、日本に限らず、世界中の銀行関係者が腰を抜かすだろう〈笑〉。もちろん、国債は銀行預金で購入することができる。そして、実際に購入した際には、代金にあたる銀行預金が市中銀行から国庫に移動した証として日銀の決済システムの中で日銀当座預金の移動が起こるのだ。この日銀当座預金の移動という表面的な現象だけを見て、日銀当座預金国債を買っていると「解釈」するのが和製・亜流MMTの流儀らしい。貨幣観がどうこうという以前に、決済システムの基本的な仕組みそのものを理解できていない。

 そもそも日銀当座預金は、神様がポンっと与えてくれたものでもなければ〈笑〉、日銀が口座開設記念にプレゼントしてくれたものでもない。口座を開設した法人(金融・証券・生損保 etc.)が、適格担保の規定を満たす資産を日銀に差し出すことによって得たものだ。

 MMTはこの点をまるで理解していないので、中央銀行が怪しげな「ぱわぁ」を発揮して勝手に貨幣を生み出し、それを使って自由自在に国債を買うことができると妄想している。逆だよ、逆〈笑〉。市場で価値を認められた資産というものがまずあって、それと対応させる形で発行されるのが日銀当座預金(および現金)だ。だからこそ日銀当座預金や現金は安定した価値を保つことができる、というだけのことである。

 前回も述べたが、もう一度繰り返す。妄想を゙論拠に「政府が余計に支出しさえすればすべては良くなる」というスローガンを゙振りまき続ければ、真の原因を「隠蔽」し事態を悪化させるだけの結果を招くことになるだろう。

 

* 市中銀行国債を購入する場合だけは、銀行が自らの負債である銀行預金を発行し、バランスシートを拡大する形をとるため、預金通貨が増加する。

 

 

〈追記〉

 アクセス数かせぎに協力する気はないので、URLは貼りませんが、上記発言の出典は、オフィシャルブログとやらの、2月13日のエントリーです

米山隆一の説明は舌足らずで限定的だが「間違い」ではない

 支援物資を届けて現場を視察したついでにカレーを食っても別に構わないが〈笑〉、和風・亜流MMTのスローガンを拡散するのは万死に値する。もちろん山本太郎のことである。デマを拡散しなければ文句をつけなくても済むのだが、共同代表が大石晃子である時点で無理な希望だろう。何しろ、あのカルト学説の「密輸業者」の一角だから〈笑〉。

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米山隆一氏 れいわ山本太郎代表の言説を全否定「非常に不正確」「ミスリーディングな幻想を語るのも大概に」

https://www.daily.co.jp/gossip/2024/02/11/0017321546.shtml

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 米山の発言は、政府が発行した国債は民間の経済主体において「既に生じている黒字」を原資として購入される(政府に金を貸す)、ということであり、一般的な経済主体(民間非金融企業および家計)に関して言えば、別に間違ってはいない。銀行口座の残高がゼロの時には国債は買えないでしょ?

 例外は、市中銀行が購入する時で、この場合は預金通貨の創造とバランスシートの拡大を伴うため、他の民間の経済主体における国債購入とは性質が違う。米山がこの点について無知なのか、知った上で故意に言及を避けているのかは知らない。前者であれば、日銀生え抜きの幹部からレクを受ければ理解できるだろうし、たとえ後者であっても予備知識の無い人に説明するのはなかなか難しいので、厳しく咎める気にはなれない。

 ちなみに、「政府の赤字は民間の黒字」なるスローガンも酷くミスリーディングなものだ。

 実際には、投資家(大株主)とそれにおもねる経営者が一般の労働者に支払うべき人件費を削りに削って自分たちの懐に入れたため、やむを得ず政府が赤字を拡大している、というのが、ここ二十年ほどの日本の状況でなのである。いわゆる「積極財政派」などという連中は、もはや、この投資家(日本人であるとは限らない!)と経営者(日本人であるとは限らない!)の罪を「隠蔽」する役割しか果たしていない。

陰謀論・スピリチュアリティ・自然派食品・代替医療

 この手の情報は、冷やかし半分でネタとして楽しんでいる分には実害は少ないのだが、本気で信じ込んて「行動」を始めたり、「政治活動」が絡んで来たりすると、実際に公衆衛生上の脅威になる。幸いなことに、オレンジ色がトレードマークの某・参⚫党は凋落の一途を辿っているようだが、、、

 なかなか面白い調査だけど、これ、工学部・工学系研究科のプレス・リリースなんだね。社会学っぽいテーマだけど。

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人はなぜワクチン反対派になるのか ―コロナ禍におけるワクチンツイートの分析―

https://www.t.u-tokyo.ac.jp/press/pr2024-02-05-001

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 questionnaireを送付するようなやり方よりはずっと細かい調査が可能だろうが、分析はなかなか大変そうだな。対象が約一億ツイートっていうんだから〈笑〉。

 まぁ、専門家なら、既に、効率的に分析するノウハウを開発してるん゙だろうけどね。儂ゃ知らんが(誰か教えてくれ〈笑〉)。

 心配なのは、最近、金銭的な動機があからさまに導入されてしまった点だ。当然のことながら、それ以降のデータは、それ以前のものとは同じようには扱えない。

 

 余談だが、、、

 筋肉少女帯大槻ケンヂ氏は、若い頃オカルト的なネタが大好きで、あまりにもその手のネタにのめり込み過ぎてノイローゼが悪化した為、医者から、しばらくの間、その方面の本を読まないよう申し渡されたという。

 「医者から酒やタバコを止められた人は多いと思うけど、医者からオカルトを止められた人はけっこう珍しいんじゃないですかね」というのが、一頃の氏の持ちネタだった〈笑〉。