断食の効果について、明らかに過大評価と思われる記事がCNNのニュースサイトに掲載され、日本語訳も公表されている。
こんな場合、まず疑われるのは、読者の関心を惹くために、マスメディアが穏当な内容の学術論文を歪曲しているのではないか、ということだ。元ネタになった論文を読んで「あれ？」と思った経験は、私ですらかなりの数にのぼる。況んや専門家においておや。
ところがどっこい〈笑〉！
今回は、元ネタ自体がヒドかった。
掲載誌がNew England Journal of Medicineという一流医学誌なので、もう、それだけで、ありがたくおしいただいて読む人も居そうだが、やはり、内容は、批判的に吟味しながら読むべきだろう。
予備知識のない人でも分かるように問題点を指摘しているので、リンク先の今村文昭氏の解説は、ぜひ読んでいただきたい。
追記
同じようにReviewに分類されていても、Systematic Reviewは「研究論文」、Narrative Reviewは「論説文」というように、区別して紹介すべきだと、個人的には考えております。
