現時点での私の理解に基づいて、貨幣と政府及び銀行との関わり合いについて略記する。銀行は、その性格の違いから、中央銀行と商業銀行とに分割する。
*政府
メソッド:①税、②国債
対象 :既に市場で評価を受けた価値
手法 :①巻き上げて使う(税)
②借りて使う(国債)
*中央銀行
メソッド:信用創造(中銀預金および現金)
対象 :既に市場で評価を受けた価値のうち
信用リスクと流動性リスクの特に低い
もの(適格担保)
手法 :交換
*商業銀行
メソッド:信用創造(預金)
対象 :①既に市場で評価を受けた価値
②これから市場で評価を受ける可能性
が高い価値
手法 :①交換
②貸し付け
政府は公益に資するための支出を惜しんではならないという主張自体には共感するものの、MMTなる経済学説に賛同できないのは、貨幣に対する上記の理解による。