コーヒーには何を入れる?

 そもそも、自国を離れてニューヨークに居てさえ、〽I don't drink coffee, I take tea, my dear(※)、、、などと歌い出しかねないような人達を対象とした研究である(⇦ステレオタイプな偏見を助長するような言い方は慎もう!)。分析の対象が、既に、強い選択バイアスの影響下にある。このデータから何らかの因果関係を導き出そうというのは、チト、無理じゃないのかなあ。しかも、mortalityだなんて、ずいぶんアバウトな〈笑〉。(⇩)

expert reaction to study looking at sweetened and unsweetened coffee consumption and mortality

MAY 30, 2022

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-sweetened-and-unsweetened-coffee-consumption-and-mortality/

(⇧)人工甘味料をワルモノ扱いするかのような予断に対して、しっかりと専門家が注意を喚起している。だからSMCって好きさ。


※ 誰の何という歌か当ててみろ(⇦何でそんなに偉そうなんだよ)。

人口減が加速する危機(但し、日本の話ではない)

 出生率が低く、平均寿命が短く、ロシア系の「自国民」を弾圧する。見事なハットトリックというべきであろう(⇦いや、スポーツの話をしてるんじゃないから)。こういう国に湯水の如く武器・弾薬を「寄付」したところで、軍事大国化は難しいだろう。

 あ、ひょっとして、西側諸国は傭兵まで「寄付」してくれるのかな〈笑〉?(⇩)

https://mainichi.jp/premier/business/articles/20220310/biz/00m/020/015000c

ビタミンDは万能薬ではない

 今世紀に入ってから、観察研究データの分析に基づいて、ビタミンDが、心血管疾患や2型糖尿病、果ては鬱病に対しても高い予防効果を持つという論文が次々と発表された。しかし、ここ数年間で、悲しいことに、それらの論文の大半が、分析手法の不備によって交絡要因を適切に補正出来ていない「疑似相関」(より正確には「非因果的相関」)であったことが明らかになりつつある。

 これは、日本での介入研究で、2型糖尿病を食い止める効果は、案の定なかった。(⇩)

Vitamin D does not prevent type 2 diabetes in high risk adults, trial finds

25-MAY-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/953623

(⇧)骨密度に対しては効果アリ。但し、これも、たんぱく質およびカルシウム等の摂取量が適切で、日常的な運動量が充分、、、といった条件が満たされている場合だ。ビタミンDだけ飲んでも効果はない。

露軍が東部州への補給路を遮断

 製鉄所にロシア兵を釘付けにしている間に、態勢を立て直すことが出来た、などと発言した宇軍関係者がいたらしい。酸いも甘いも噛み分けた大人なら、負けを認めるのがすごく悔しいんだな、とか、精一杯強がって見せているんだな、とか、憐憫の情をもってこの発言を理解してあげるべきである。いいトシをして、額面通りに受け取るべきではない。本当に態勢を立て直すことが出来ているなら、こんなことにはならない。(⇩)

https://news.yahoo.co.jp/articles/8e073e10e209b2d3b61b714e940faf40f0fc6ceb

(⇧)事態は全く逆で、東部と南部を繋ぐ要衝を(予定よりはずいぶん遅れて?)制圧出来たので、ロシア側が、重要度の低い戦線を徐々に放棄し始めているとみた方がよい。下手をしたら、始めから陽動作戦だった可能性すらある。別に宇軍が強くて露軍を押し返しているわけではなかろう。

経済評論家・山崎元「比喩としては間違っていない」

 いいや、根本的に間違っている〈笑〉。政府の子会社ではなくて、銀行業界の親分というのが正しい比喩だ。後発近代国家の日本では、政府主導で慌てて作られたため、政府機関の一つというイメージが根付いてしまったのかもしれないが、、、

 それにしても、根拠の一つとして、ヤフコメで賛成意見がけっこうあったから、などというのを挙げているので、頭が痛くなった。やはり、経済評論家ってのは当てにならないのだな。サラサラサラッと枚数だけ書ければ(ヘラヘラヘラッと口が回れば)、内容はこの程度でもいいらしい。(⇩)

https://diamond.jp/articles/-/303337

食欲をそそらないけどなあ〈笑〉

 昆虫の食料としての優秀さについては、実は、こんな介入研究があったりする。目覚ましい研究成果だ。でも、実際に食べてみたいと思うかどうかは全く別の話だ〈笑〉。   

 小麦たんぱく質の第1制限アミノ酸はリジンだが(これはコメも同じ)、昆虫のたんぱく質にはリジンも豊富で、弱点を強く補ってくれる。先日の「コオロギの粉」についてのエントリーで、パスタやパンに混ぜ込む使用法を連想したのは、そういう理由からである。(⇩)

Insects are a viable protein source for human consumption: from insect protein digestion to postprandial muscle protein synthesis in vivo in humans: a double-blind randomized trial

The American Journal of Clinical Nutrition, Volume 114, Issue 3, September 2021, Pages 934–944, https://doi.org/10.1093/ajcn/nqab115