とある隔月刊の雑誌で、松原隆一郎と藤井聡が有機農業をネタに対談していたのだが、40年ぐらい前の知識のままで脳みそが固まった老人(しかも素人)のタワゴトといった内容で、とても読むに耐えなかった。専門外のことについて論じる際、事前に少し勉強するという習慣はないのだろうか?
有機農業に対して幼稚な幻想を抱いている人もいるようだが、収穫量が低く環境負荷も高いことは既に常識である。
大消費地の近くでやれば、おバカなセレブ御用達のレストランが高値で仕入れてくれるだろうから、個々の農家レベルでは収入アップにつながる可能性はある。しかし、一国の食糧政策として取り上げるほどの価値はない。
だいたい、部分的な導入でしかないフィリピンやイタリアの例を挙げておいて、全面的な導入が国を傾けるほどの被害を生んだスリランカの例には触れていない。無知なのか、故意なのか?
以下の過去記事は、投機屋たちが儲けのネタとして目をつけていることを示唆する記事の紹介である。取り越し苦労であれば良いが〈笑〉。
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ダボス会議の奴等も煽っていたのかよ - よろずおぼえがき
https://ceo9266.hatenablog.com/entry/2023/02/27/002500
偏見と言われればそれまでだが、この連中は、高付加価値のビジネスモデルを無責任に煽り立てさえすれば、投資・投機のチャンスが増えるだろう、といったレベルの発想しかないのではないか?
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Davos Elites Cheer the Policies That Would Harm Those With the Least
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参加者やそのスタッフ達はそれなりのインテリだから、もっともらしいナラティブをでっち上げる能力には長けている筈だし、おこぼれにあずかりたいメディアが提灯持ち記事を垂れ流すだろうことも、まあ、予想の範囲内だ。
だが、仮にも一国の命運を左右するような立場にある政・官・財の指導者たちがそんなものを真に受けるようでは、その国の将来は暗いというべきだろう。
武士の情けで名指しは避けるが、どこかの国のどこかの省庁は、有機農業比率25%という有害無益な目標を掲げている、、、という噂を聞いた〈笑〉。
ceo9266