科学者まで、人工甘味料を貶めることがカッコいい、という風潮に染まりだしたらおしまいだ

(※アスパルテームの件がニュースになっていたので、投稿を見送った記事をあげておく。今回は、JECFAが適切な見解を同時に発信していたので、正直なところホッとした。)

 

 

 IARCの中の人が裏金を受け取っていた、というような個別の問題はあるにせよ(※1)、WHO全体は科学的根拠を重んじる専門家の集まりであると、、、恥ずかしながら数年前までは信じていました〈笑〉。

 お医者さんゴッコ(※2)にお墨付きを与えたのには驚いたが、今度は、人工甘味料悪玉論のブーム(?)に乗ることにしたらしい。

 SMCによる専門家のツッコミの紹介がこちら。

(⇩)

expert reaction to new WHO guideline which advises not to use non-sugar sweeteners for weight control or to reduce the risk of noncommunicable diseases

MAY 15, 2023

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-new-who-guideline-which-advises-not-to-use-non-sugar-sweeteners-for-weight-control-or-to-reduce-the-risk-of-noncommunicable-diseases/

 

 

※1 グリホサートの安全性評価を巡って怪しげな行動をとっていた委員が、集団訴訟を画策している弁護士から多額の金銭を受け取っていた事件。ただ、それ以前に、IARCの評価方法そのものが、現在の研究水準を反映しない「前世紀の遺物」であるという問題がある。

※2 漢方医学アーユルヴェーダホメオパシー(etc. ,・・・and so on)など。これらは「疑似医療行為」とか「医療風伝統文化」とでも呼ばれるべきものである。標準医療を普及させるのがWHOの仕事だろ?