税はもちろんのこと、借り入れ金も「財源」になる

 「税は財源ではない」とかいうタワゴトが、常識の乏しい人たちの間で、根強く信じられているという。あ、いや、関わりあいになりたくないので、あまり詳しくは知らないんだけど、、、〈笑〉

 例えば、個々の人間には寿命があるから、死ぬまでに(利息を払いつつ)元本をすべて返さなければならない。

 しかし、政府は「永久に不滅です」(©長嶋茂雄)。だから、この場合、税収で利息が払えているうちは、元本(国債)は信用度の高い金融商品として市場で通用するので、元本の返済をいくらでも先延ばしできる。単にそれだけのことに過ぎない。

 元本が増えたことに怯える必要はないが、現実から目を背けるために、経済学説を装ったカルト教団の教義を「信仰」したりしてはいけない〈笑〉。それは、単なる知性の放棄である。

 

〈追記〉

 金利が急騰すると、利払い費が膨らんで、予算のやりくりが極度に難しくなるので、担当省庁が元本の増加を嫌うのには、それなりの合理性がある。それをヒステリックに罵倒しても意味がない。

 出すべきところは出さないと、現実的にこれだけの不具合が生じるという「事実」を根拠に支出を決定するのが政治家の「仕事」である。