能動性の大切さ?

 縦の縞模様のついた実験室に子猫を入れる実験がある。一方の猫は自力で歩くことが出来るように、もう一方の猫はそれに合わせて受動的に動かされるように、装置に繋がれる。これを一定期間、何度も繰り返す。すると、自力で歩けた猫は、僅かな縦の縞模様の変化にも反応するようになるが、受動的に動かされた猫は、その変化を知覚出来ない。いや、感覚器官のレベルでは捉えているが、脳が意味のある情報として認識しないということなのかもしれない。

 どうやら、自ら外界に働きかけ、外界が変化し、その変化を感覚器官で捉える、、、という一連のプロセスが重要であるらしい。

 妙な連想だと笑われるかもしれないが、この記事を見て、そんな話を思い出した。(⇩)

 

What older adults do while they sit affects dementia risk, USC study indicates

22-AUG-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/962520

 

(⇧)座っている時間が長いほど各種の健康リスクが高まる、というのは、大まかなレベルでは正しい。とはいえ、意識高い系企業(?)のオフィスで、立ったまま仕事が出来るような机を導入しようとしているのを見ると、その前にやるべきことがあるんじゃないか、という気にさせられる〈笑〉。