舌の根も乾かぬうちに

 既に紹介した「ニュース」だが、もう一度取り上げる。

 つい一ヶ月前の四者会談の後の記者会見で、ゼレンスキーは、最初、ウクライナ語で話していたのを途中でロシア語に切り替えて、「ウクライナでは、誰もロシア語の使用を禁止したりしていない!」と言い放つパフォーマンスを見せたのだそうだ。ドラマだったら、なかなか印象的なシーンだっただろう(※)。

 でも、それは、「《これから》あからさまに禁止する予定です」という意味だったのかもしれないね〈笑〉。記事中に「施行された」とあるからには、法案の可決は、当然、それ以前でなければならない。(⇩)


東京新聞

ウクライナ、ロシア語広告禁止 影響力排除狙いか

2020年1月17日 02時00分

https://www.google.com/amp/s/www.tokyo-np.co.jp/amp/article/26601

 【モスクワ=小柳悠志】ウクライナで十六日、ウクライナ語以外で書かれた広告を禁じる法が施行された。出版物やテレビ番組、ネットサイトから街の手書き看板などすべてが対象。ロシア語の影響力を排除する狙いだが、国民の三割はロシア語を母語としており、一部から反発が強まる恐れがある。

 商品・サービス情報をウクライナ語で記さない場合、最高六千八百フリブナ(約三万一千円)の罰金が科される。ただ欧州連合(EU)の公用語を使うメディアは外国語広告を認める。

 ウクライナでは国民の七割がウクライナ語を母語とする一方、バイリンガルを含めてロシア語を母語とする人も三割いる。歴史的にポーランドなどの影響下にあった西部はウクライナ語、東部や南部はロシア語が優勢だ。東部では親ロシア派勢力が一部地域を一四年から実効支配し、政府軍とにらみ合いが続く。今回の法改正が、ロシア系住民の反発を招く可能性がある。ウクライナ語とロシア語は文法や語彙(ごい)に共通点が多く、ウクライナを支配したロシア帝国旧ソ連によってウクライナ語の発展が妨げられたとの主張もある。


※ https://globe.asahi.com/article/14693383

ロシア語に堪能なメルケルがロシア語に切り替えたことにすぐに気づいて隣のマクロンに何やら囁き、二人で微笑みあっていたのだそうだ。いい方向に進むかも、と、期待しちゃったんだろう。甘いなぁ〈笑〉。