いわゆる「戦時国際法」に則って戦おうとしているならば、圧倒的な戦力差が有り、制空権をとっていたとしても攻めきれない、ということが起こり得る。
今回の「製鉄所」に限らず、そもそも、民間人が多数避難しているところになだれ込み、立て籠もって、「俺達は絶対降参しねえぞ!」などと啖呵を切るのは、正規軍の兵士ではなく、テロリストの行動様式だろう。
わざわざ国連の事務総長がモスクワまで出向くような話ではない。案の定、「民間人を避難させるのには大賛成ですが、何か?」と返されている(⇩)。
https://tass.com/politics/1443669
このような条件を考慮に入れずに、やれ、軍事物資や兵站の不備だのといった「分析結果」ばかりを得々として発表する「専門家」は、ある種の希望的観測に毒されているのではないか?
士気の低さを強調したがる日本人論者に至っては、司馬遼太郎の読み過ぎとしか言いようがない。ガチガチの軍事国家でもなければ、兵役期間中に本当の戦争が起きてしまったら、どこの国だって、若い兵士の士気は低いに決まっているのだ。