あちらをたてればこちらがたたず

 心房細動についての小ネタを追加。

 エイコサノイド産生のメカニズムからの推定で、オメガ6系脂肪酸の摂取比率が高いと炎症反応が激しくなり、オメガ3系脂肪酸の摂取比率が高いと炎症反応は穏やかになる、、、という説が広く唱えられた時期があった。この説そのものは、決して間違いではない。ただし、オメガ3系脂肪酸の比率を上げさえすれば良いというものでもないから話は複雑である。

 以下は、オメガ3/6系脂肪酸の比率と心房細動リスクの観点から「相関関係」を検証したもので、オメガ6系脂肪酸の比率が高い方が、むしろ心房細動リスクは低そうだというもの!

 いろいろと考えさせられる調査結果である(⇩)。

https://academic.oup.com/jn/article-abstract/151/6/1479/6163255?redirectedFrom=fulltext