「殴る相手」

 元・厚労省の官僚で、労働法・労働政策の研究者である濱口桂一郎氏のブログに「殴る相手」なる一寸変わったタイトルのエントリーがあったので覗いて見たのだが、、、

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2020/05/post-712841.html

 いや、だいたい想像できるな、これ。国家中継は(動画サイトなども含めて)ほとんど見ていないけど。

 

 ああいう「委員会」というのは、権限も責任もはっきり線引きされないまま召集されるので、委員を引き受けるのは、よくよく考えてからにした方がいい。また、研究に関して一流でも、政策に通暁しているとは限らないのだから、薄情なようでも、決断したのは政治家だというのが分かる形で報告書を提出すべきである。

 その辺りがあやふやだから、感染症の専門家に経済的損失の責任を負わせようとするような、狂った意見が出て来たりするのだ。怒りをぶつける相手を、根本的に間違えている。

 我々は、経済ナントカやら国家戦略ナントカやらの、利権とイデオロギーの培養室のような「委員会」の存在にあまりにも慣らされ過ぎたせいで、物事を判断する為のごく常識的な「基準」すら失っているのではないか?